2010年03月22日
AutoTraderプロジェクトの税金について
プロジェクト開始前から宣言してきた通り
"AutoTraderプロジェクトは税金を考慮"しますが
今回、その線引きというのをここに明文化しておきたいと思います。
■ 背景
あまり長く語る事でもないので手短にまとめますが、
FXの税金は大きいです。
通常のFXだと、年間の所得との合算により
最大で50%(所得税40%, 住民税10%)になります。
つまり資産5000万から1億を達成した場合、税金で2500万もって行かれます。
後に残るのは7500万。
1億達成したと思ったら7500万になっていたとか、もはや泣けるレベルです。
これが、くりっく365だと一律20%なので
資産5000万から1億を達成しても、税金は1000万で済みます。
ただ、くりっく365は取引手数料などの面で通常のFXより条件が悪いことがあります。
とはいえ、AutoTraderは中・長期投資で手数料には強いです。
■ で、モデルケースの税金をどうするか
通常のFXでは最大50%税金がかかりますが
これは、年間の給与所得なども関わってきます。
たとえば、年収300万の場合、税率はまだまだ低いので
年間のFX利益が200万でも、全体的に見て概ねくりっく365よりお得かと思います。
…上で「概ね」と曖昧な表記になっているのは
個々の家庭の事情によって、控除状況が大きく異なるからです。
配偶者控除や扶養家族などは、家族構成によってもかなり変わりますし
その他の条件によっても変わります。
で、当プロジェクトの話に戻しますと、元々はある程度一般的な家族構成と
一般的な収入を前提に、モデルケースの課税額を計算していこうと
当初は考えておりまして、だからこそ詳細なモデル設定の話は先送りにしてきたのですが
たとえ一般的な家族構成にしたとしても、その条件と全く異なるケースの方も居られると思いますし
所得控除などは色々と仕組みがややこしく、その辺り妥当性を探るのも大変なので
もうわかりやすくくりっく365基準に統一したいと思います。
これなら、税金は一律2割で
計算内容も誰の目から見ても明らで混乱もないかと思います。
もし、家族構成や生活事情によって、通常のFXの方でまだまだ節税の余地がある場合、
その辺りは個別に節税して頂き、プロジェクトよりややお得に進めてもらえれば、という形にしたいと思います。
■ という事で、税金についてのまとめ。
つまり、まとめますと
皆さんには普通に、ご自分の都合で
通常のFXの方が税金が安く済むうちは通常のFX、
くりっく365の方がお得になり始めたらくりっく365にご移行頂きたいと思います。
これであれば、節税の余地のある方はプロジェクトよりややお得に、
節税の余地のない方もプロジェクトと同じように推移できるかと思いますし
今後、運用益が大規模になってきたら、どちらにしろ全ての方がくりっく365を利用する事になるので
最終的には、皆さん同じ条件になります。
という訳で、とにかくご自分の所得状況に沿って、ご自分のタイミングでご移行頂ければそれでOKという事です。
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・・・最初から、このくらい分かりやすくしておけば良かったですね。
そもそも、プロジェクト開始前から
『将来的にはくりっく365のお世話になります!』と
はっきり宣言してきた訳で、それなら最初からそう進めていても良かったんですが
作者も、これまでくりっく365で取引してなかった事もあり
何かもうちょっと通常のFXより不利っぽいイメージが漠然とあったので
その不利な分がプロジェクトの障害とならないよう
なるべくギリギリまで節税して相対FXで頑張ろう、なんて思っていたのでした。
しかしその辺り蓋を開けて見れば、まぁ予定通りなんですが
AutoTraderは本当に手数料のデメリットをものともしませんね。
良いことです。想定通りですが、嬉しい誤算です。
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という事で、モデルケースでは特に節税しない事にしました。
もし節税の余地のある方は、節税して頂くとプロジェクトよりややお得な事もあるかと思いますが
すでに年間の所得が結構おありな方や、あまり細かい節税に頭を悩ませたくない方は
そのままくりっく365口座にご移行頂くという事で、今後ともよろしくお願いいたします。
(※節税に関する個別のご相談はお受けいたしかねますので、ご了承ください)
■ やや細かい話。
明言しておいた方が良いと思うのでここで宣言しておきますが、
くりっく365で取引するとなると、「手数料面での不利」と、「1万通貨口座に限定される事による取引条件悪化」という二つのデメリットあります。
で、どのタイミングからそのデメリットをプロジェクトの計算に入れる事にするかですが、
これも分かりやすく、"プロジェクトの一番最初から"としたいと思います。
本来、AutoTraderがくりっく365に正式対応したのは今年の1/23ですが、
プロジェクトのモデルケース上は、それ以前から一方的にトレードの度に手数料だけ余分に払っていた事にします。
今後の計算の上でも、この方が目安として分かりやすく、ルールも分かりやすいと思うので
このような形にして、『最初っから節税の余地なし!&一人だけ余分に手数料引かれまくり!』という事にしておきたいと思います。
■ ちなみに、1万通貨口座での運用資産規模の目安について
資金の運用効率の観点からすると、1万通貨口座で運用する場合は
最低でも300万は欲しいところです(仮想資金でもOKです)。
もしその辺り、実資金がまだ100万以下で1万通貨口座への移行がネックな場合は
とりあえず、実資金100万までは通常のFXでトレードする方が良いかなと思います。
(利益的にもまだ小額なので、利益も税金面でのネックにはそれほどならないかと思います)
ご参考までに。
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そんなこんなで、税金についてのまとめ!でした。
いずれは『なんてもったいないのだろう』とつい思ってしまうほどの納税額となるよう頑張りたいと思いますので
今後ともよろしくお願いいたします!
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posted at 2010年03月22日 23:38