2010年03月03日

口座間の資金移動ロスをなるべく小さくする方法

いろいろと近況について書きたい事もたくさんある!のですが
今日は取り急ぎ、口座間の資金移動の際にそのロスをなるべく小さくする方法をご紹介させて頂きます。
ご一読下さい!

■ 口座移行について

プロジェクトの推移が順調に上向いてきた昨今
そろそろ先を見越してくりっく365への移行をご検討の方も多く居られると思います。
という訳で以下は、そういった旧口座→新口座への資金移動の際に
なるべくロスなく移動する方法や、仮想資金を応用する小技などのご紹介です。

でもその前に、まず口座間で資金を移動する時何が問題となるのかをはっきりさせてみます。

■ 口座間の資金移動時には、トレード機会損失が生じる

仮に、口座Aに200万入れていて、このお金を口座Bに移動したい時
口座Aから200万出金して口座Bに入金していたのでは
Aから出金して現金にしている間は、ポジション持てませんので
その時間に相場が大きく動いた場合、その分の利益が取れず
トレード機会を見逃してしまったという事になります。

以下は、これをなるべく防ぐ方法です。

■ 余裕資金がべつにある場合

口座Aに200万入れていたとして、新しく作った口座Bへと丸ごと資産を移したい場合、
もし別に資金が200万あるのであれば、話は簡単です。口座Bに先に200万入れてしまえば良いです。
そして、200万入れたあと、以下の手順を実行します。


 1.口座Bの設定を済ませる。
   (口座Bの仮想資金まで設定したい場合は、口座タブで先に「口座ログインテスト」を行っておく。
   これで口座残高を取得するので、仮想資金が設定できるようになります)
 2.口座Bの「モデルケースのポートフォリオに自動追随」を有効にし、レバレッジ適用比率を100に設定
 3.口座Aの「モデルケースのポートフォリオに自動追随」が有効である事を確認し
   「レバレッジ適用比率(%)」を「0」と入力
 4.ユーザータブ内の「強制的に自動売買を実行」をクリック


解説すると、まず1~2番は普通の設定手順です。
肝は3番ですね。これにより、口座Aはシグナル指示がすべてノーポジション指示になったのと同じですから
自動的にすべてのポジションを手仕舞う事になります。
で、4番によって口座Aのポジションがすべて手仕舞われると同時に、すぐさま口座Bに新しくポジションが構築される訳です。

これにより、ほとんど時間的なロスもなく口座間でポジションを移動できる!という事になります。

■ 余裕資産の代わりに仮想資金を応用する場合

上記のような余裕資金が他にあれば話は簡単ですが
口座Aに入れている200万以外にお金なんて用意できないよ!という場合は多いと思います。
ですがこれも、仮想資金を応用することで先ほどと似たような事が出来ます。

以下、もともと口座Aに200万入れて仮想資金機能を使って300万で運用していて、
その全額を口座Bに移行したい場合です。

1.口座Aから、まず100万出金手続き
2.口座Aから正常に100万出金された事を確認したら、
  これまで差額100万としていた仮想資金設定を、差額200万にする。
  (これで、出金した100万分を穴埋めする訳です)
3.一応、確認のために口座タブから「口座ログインテスト」を実行し
  口座資産、評価資産、仮想資産それぞれが意図した通りになっている事を確認する
4.口座Bに100万入金して、口座の基本的な設定を済ませ
  一度、口座ログインテストを実行する。
  これにより仮想資金が設定できるようになるので
  仮想資金を差額200万(仮想資金300万)と設定し
  「モデルケースのポートフォリオに自動追随」を有効にし、レバレッジ適用比率は100にする
5.口座Aのレバレッジ適用比率を0にする
6.ユーザータブ内の「強制的に自動売買を実行」をクリック
7.口座Aの残り100万を出金して、口座Bに入金
8.口座Bに100万円入金されたら、仮想資金を差額100万(仮想資金300万)に戻す

これで、仮想資金300万で運用中の口座Aのポジションとその資産200万を、丸ごと口座Bに移行できますし
先ほどと同じように、「旧口座のポジションを閉じると同時に新口座でポジションを建てる」ので
トレード機会損失を最小限に抑える事が出来ます。

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という事で、口座間の資金移動の際のトレード機会損失を限りなく小さくする方法!でした。
今回の肝は、仮想資金というのは資金の一時的な穴埋めにも使えますよという事ですね。
感じとしては、グラスAとグラスBの中身を入れ替える時に、グラスCを用意してそこを中継する方法に似てます。

なお、仮想資金を応用する方法は、一時的に仮想資金の倍率が上がりますので
ポジション量が小さい時に行うのが良いですが
現在のプロジェクトの状況であれば、ほぼどんなタイミングでもこの程度の仮想資金倍率の上昇は問題ないので
そうポジション量が特別小さいタイミングを狙わずとも大丈夫です。


それでは今回はこの辺で!
近況などはまた次回にまとめてご報告したい…と思います。


追伸:本当は今回の手続きを全部自動で行ってくれる機能の開発を考えていたのですが、例の「ポートフォリオごとに評価資産を個別に保持」機能を実現する必要が生じ、その兼ね合いで実現がおそろしく困難になってしまいましたので、手動でお願いする運びとなりました。この機能についてのアナウンスを受けていた方ご連絡が遅れた上に実現できず申し訳ございませんでした。何卒ご容赦下さい。


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posted at 2010年03月03日 05:27