2010年10月18日
クラウド版AutoTraderのご紹介と、前回からの経過について
ご無沙汰してます、こちらの更新間隔がまたしても空いてしまって申し訳ないです。
どうにも同時進行してる案件が多く、頭の中時間に追われてしまってますが
公式ページで既報の通り、新しくなったAutoTraderWebも正式リリースまでもうすぐ!で
あと少しで一区切りつき、それで一気に状況も変わってくると思うので踏ん張りたいと思います。
今日は、新しくなったAutoTraderこと、AutoTraderWebについて
なるべく平易な言葉でわかりやすくご紹介しつつ
前回からのプロジェクト進行過程などについてもご報告したいと思います。
なんというか、直接的にはAutoTraderがWebアプリになったからといって
運用成績そのものが劇的に改善される訳ではないのですが
大きく見れば、一連のVPS関連の問題が終結し、管理負担もグッと減り、これまで多方面に分散していた作者のリソースも一本化され、
これで作者は再びトレードシステムの研究と検証にバカみたいに没頭する作業に戻れますので
これはプロジェクトにとっても大きな状況の改善になってくると思います。
それに、クラウド化されたAutoTraderは本当に手ぶらで楽チンで便利なので
皆さんにとっても大幅に負担から解放されるものと思います。
ぜひとも好意的に迎えて頂ければ幸いです。
■ クラウドサービスとはなんぞや?という方のために
クラウドサービスというと馴染みのない方には何だか難しそうに思えるかも知れませんが、
よく分からない方は、もう単純に『ただのWebサイトになった』のだと思っていただければ、それで大丈夫です。
今後、AutoTraderの運用に関する設定は、他のウェブサイトと同じようにブラウザでアクセスして変更できて
運用成績もブラウザで確認できます。
動作ログなども見れるので、稼動状況を知ることもできます。
普通のウェブサイトと違うのは、トレードの実行部が別のところにあって
実際のトレード処理はそちらで全部行われている、という事です。
(語弊もありますが、今はわかりやすさ優先で、そういう事にしておいて下さい!)
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イメージとしては、実際の本体は
会員の方それぞれ専用のAutoTraderが、プロジェクトの新サーバールームのサーバー上で動いている感じです。
で、その設定をブラウザ経由で行えるという感じです。
AutoTraderの設定はブラウザさえあれば良いので、既報の通り
PCでもMACでも、iPhoneでもiPadでも、ちょっと見づらいですがフルブラウザ対応なら携帯電話でも
AutoTraderWebにログインして、設定変更・運用状況の確認ができます。
また、ここがよく誤解される所なのですが
ブラウザはあくまで設定を変更するためのもので、
これが本体という訳ではないので、普段はブラウザを閉じていて問題ありません!
というか、もう、PCを起動する必要はありません!!
極端な話、メールでの運用成績チェックで充分な場合は
一度設定したらもう、AutoTraderWebにアクセスする必要もないです。
もちろん、動作エラーが生じた場合などには、ログインして動作ログや状況などチェックする必要がありますが
一応の基本的な動作状況は、こちらでも自動チェックしておりますし
安定した環境で、通常のご利用状況であれば
すでにAutoTraderは普段のトレードで問題が生じることはほとんどないので
ほぼ手ぶらで運用可能です。
ただ、資産推移チャートを見たい場合はログインする必要があります。
今回、グラフ機能は中々よく出来たと思うので、こちらもぜひご利用頂きたいと思います。
とはいっても、そちらも必須ではないので
普段はメールで運用状況を確認しつつ、問題がなければ
あとは週末など時間のある時にログインしてチャートを眺める、、
といった感じで、ゆったりとご利用頂ければと思います。
(もちろん作者としては、できれば動作ログなどをマメにチェックして頂ければ、より安心ですので幸いではありますが・・・)
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しかし、実質的にはこれでもうはっきり言って手間や負担はほとんどゼロになり、ほぼ手ぶらで運用できます。
ここまで来ると、あともう皆さまにして頂くことは
ただただプロジェクトが成功する事を祈っていただくのみ・・・です。
作者としても、ここまで来ればもう
プロジェクトの成功に向けて、ひたすらトレードシステムの研究と検証に完全に没頭できるので
クラウド版が安定し次第、また日夜トレードシステムの事を考え続ける日々に戻りたいと思います。
■ セキュリティ面について
ご心配な方も多いと思いますので、こちらについても少し書きたいと思います。
まず、AutoTraderWeb上には、特に個人情報などは持たせておりません。
すべて、会員番号だけで識別してます。氏名もありません。
(・・・Amazonみたいに、「ようこそ、為替 太郎さん!」みたいな事もしようかと一瞬思いましたが、意味ないので。。)
重要な情報としては、取引口座のログインIDやパスワードがありますが
これは、AutoTraderWebで口座登録時に入力する際に、一度だけブラウザからサーバーへ送信されるのみで、
あとは一切、ID/パスワードの通信は発生しません。
また、実際にログインして操作して頂くと分かるのですが
取引口座のログインID・パスワードを入力する一連の操作は、入力のみの一方通行なので
仮に誰かが不正侵入したとしても、あとからそれらを読み取る事は出来ません。
そういった意味で、もちろんその他技術的なセキュリティ面でサーバーを保護しておりますが
そもそも重要なデータはサーバー側に持っておらず、普段はまったく通信もしないようになっています。
そして、一度だけ必要となる口座登録時のログインID・パスワードの入力時用の更なる安全策として
現在、SSLでの暗号化のご用意も進めております。
ちなみに、実際にトレードするAutoTraderの実行部は
外部とは完全に隔離されておりますので
仮にAutoTraderWebのサーバーが攻撃されたとしても、そちらへの影響はほとんどありません。
■ クラウドサービスがよくわからず、抵抗感のある方へ
今回のAutoTraderWebの利点については、上で書いた通りなのですが
やっぱり、何だかよくわからないと、利用に抵抗感はあるかと思います。
でも、これまでのAutoTraderよりずっとわかりやすくシンプルになりましたし
正直、今回のものは、言葉で説明するより
体感してみて初めて「あぁ、そういう事ね!」という部分がわかると思うので、
PCの操作が苦手な方にこそ、完全移行前に、お手数ですがデモ口座などで一度お試し頂き
どんなものなのか、感触を得て欲しいと思います。
正直、取引口座の新規作成ボタン押して、ログインIDとパスワード入力して、有効にチェックを入れれば
あとは初期設定で動きますので。。ぜひ。。
という訳で、各業者のデモ口座のリンクを書いておきたいと思います。
・LionFX デモ : http://hirose-fx.co.jp/category/demo/lfx/index.html
・FXブロードネット デモ : http://www.fxtsys.com/demo_exchange.html
・外為オンライン デモ : http://www.gaitameonline.com/onlineDemo.jsp
・コスモ証券(くりっく365) デモ : http://www.cosmo-sec.co.jp/forex_trade/ose_365_virtual.html
ただ、既報の通り
LionFXのデモではGBPUSDが取引できないので
そこだけ、設定が必要にはなります。
詳しくはFAQをご覧下さい。
以上、クラウド版AutoTraderのご紹介でした!
■ 8月以降のプロジェクト状況
という訳で、AutoTraderWebのご紹介が一通り済んだところで
以下、早速前回からの経過報告をしたいと思います。
○ 電気周りは最高の形に
まず、8月に入って、早速電気工事などに取り掛かり
結果から申し上げると、最も望んでいた最高の形で契約を結べました。
原則的には現在の自分の規模では契約できないプランでの契約が許可されました。
実はネット上には、自分と同じような状況でこのプランを希望しては
諦めた方の話しか見つからなかったので、半ば諦めかけていたんですが
結局、他のプランも含めていろいろと調べた限り
電力の契約条件は結構曖昧というか
担当者の裁量による部分が大きいようで、
ちょうど会員の方から大変参考となる実例のご報告も頂いたので、
これは上手く事を運べば何とかできるかもと思い、
まずは、電力会社と良好なコネクションを持っていて、なおかつサーバールームなどの事情に理解があり、
地理的に遠くなく依頼可能で、話を聞いてくれそうな電気工事店を探し出しました。
結果、こちらの希望通りに交渉も上手く進み
途中色々と問題もあっていったん別契約になってしまったりもしましたが、
最終的には電力会社の人と話もつき、理想の形に契約変更できました。
電力の契約プランは、なかなかそうコロコロと変更できないので
自分の条件じゃ、チャンスは最初の1回きりかも知れないと思い
なかなか時間が掛かってしまいましたが
将来的には、電気代が実になんと4割近く安くなるという驚異のプランなので
掛けた時間の甲斐はあったかなと思います。
本来なら月40万支払わなくてはいけない規模になっても、26万で済むので
もう、全然違ってきます。非常に大きいです。
(K様、大変参考となる情報ありがとうございました。おかげさまで何とか上手く事を運べました)
○ VPS改め、クラウド化
8月は電気工事と並行してVPSの準備を、例の知人(先輩)に手伝ってもらいながら順調に進めて、
ようやくVPSのテスト運用も成功し、何とかなりそうだ良かった良かったとなったんですが、先輩が一言
先輩 :『っていうかこれ、表示部分切り離してWEBアプリに出来ないの?』
自分 :『・・・!』
となりまして、その後は皆さまご存知の通りです。。
結局、実はこれまでにも何度と無くWebアプリ化は検討したんですが
無料版による不特定多数の利用を想定すると
負荷の問題、セキュリティの問題などが難しくなってくるので、その都度却下し
「やはりVPSしかない!」と結論付けていました。
もし無料版がまだ終わっていなかったら、
2つのソフトを維持するのは厳しいのでクラウド化は諦めていたと思います。
これはもうホントに無料版が上手く進んだおかげです。
クラウド化のメリットは上で書いた通り、作者にとっても大きな変化でまるで状況が変わってきます。
結果的に、一連のVPS構築に長い間振り回されてしまいましたがこの件にもこれで終止符を打てそうです。
あとはただひたすら、運用成績の改善に心血を注ぐのみです。
その辺り、かなり有効と睨んでいるアイデアが2つほどあるので、そちらを大規模シミュレーションに掛けて
ポートフォリオの大幅な刷新を図れればと思います。
○ 計算能力の強化
先日、公式の方にて少し触れましたが
今回、9月に新たに14台PCを組み上げまして
計算能力はこれまでの300G Flops → 1700G Flopsに拡大しました。
件の先輩にはこの自作作業も手伝ってもらったので、予想より手早く進められて良かったです。
今後は、あと少し買い足していってひとまず2000G Flopsを達成しつつ
プログラム側の高速化に再度取り組んで、パフォーマンス改善を図って
その後、3000G Flopsまで強化するかは大規模シミュレーションの結果を受けて決定したいと思います。
ちなみに、今回獲得した計算能力は
現在のポートフォリオを動かすためではなく、すべて大規模シミュレーションに割り当てる予定なので
今のポートフォリオの動きが突然変わるという事はないです。
大規模シミュレーションは、その有効性についての話ばかりでしたが
ようやく、まともに使えるようになると思うので
また、効果の程が見え次第ご報告できれば・・・と思います。
○ 今後のポートフォリオ方針について
上記の通り、新しく獲得した計算能力をすべて大規模シミュレーションに割り当てる事で
現状に大きくメスを入れていきたいと考えています。
そのため、当面は計算能力が強化されても通貨ペアは拡大しない事になります。
当たり前ではありますが、やはり個々のポートフォリオの成績が改善されるのは重要で
大規模シミュレーションはその辺りのためのシミュレーションなので
とにもかくにも、大規模シミュレーションを回したいと思います。
現状のEURJPYポートフォリオのような好調なものが全体の過半数を占めていれば
長期的に状況は充分回復していくと思うので、何とかそういった方向を目指したいと思います。
正直、超重量級のプログラムなので、1400G Flopsでもまだ足りないんですが
100~200G Flopsで何とかしてた以前より10倍マシなので
ある程度抑えた条件でなら、コンスタントに動かしていけるかなと思います。
以前30日掛かった計算が3日で出来るのはかなり大きいです。
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以上、前回からの経過報告でした。
今回は、長く続いたVPS問題の終わりが見えた事が作者にとっては本当に大きく
これで運営負担が根本的に解消されます。
現状、運用成績は依然として厳しい状況が続いておりますが、
これまで大きくあったAutoTraderの開発負担、サポート管理負担、VPS構築負担といった
外堀の問題はほとんど埋まってきたので
今後は、今回得たこれまでにはなかった計算能力を持って、またトレードシステムの研究と検証に明け暮れたいと思います。
その前に最後の砦、リアルタイムトレード化作業がありますが
こちらはまた、実践段階に入り次第公式ホームページと更新報告メルマガでお知らせいたしますので
正式アナウンスまでもうしばらくお待ちください!
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posted at 2010年10月18日 10:53