2006年07月04日

業者選びと、システムエントリー部の結論 2

前回の続きです。

--

前回の経緯を経て、業者変更はレバ200倍目的だと厳しいかなと思い始めたので、
当初考えていた以下2つの選択肢についてもう少し考えてみました。

1.複数通貨をレバ50倍でシェアする(今回は3通貨なのでレバ16倍ずつになる)
2.それ以外の方法でレバ50倍に複数通貨のトレードを落とし込む

--

まず、今までやってた2の方法は、細かいロジックは書けませんが、要は「その時、一番有力なシグナル1点に絞る」という1点買いの方法です。なんせ、このブログは猪突猛進がポリシーなので(いや、今決めたんだけど)、そうやって1点に絞って全力フルレバでエントリーするってのを真っ先に考えた訳です。
で、その結果が以下の通り。ただ、これだと2006年が極端に勝てないってのが問題になってます。

■1点買いシステム
【5年半合計】
Total Net = 5407
Max Draw Down = -157
Profit factor = 2.2
Total trades = 588

【2006年のみ】
TotalNet = 181
Max Draw Down = -131
Profit factor = 1.26
Total trades = 61

ちなみに、この1点買いをやめて、発生したシグナルで素直にそのまま売買した場合
3通貨同時に運用すると

■3通貨の素の状態
【5年半合計】
TotalNet = 9357
Max Draw Down = -268
Profit factor = 2.39
Total trades = 896

【2006年のみ】
TotalNet = 823
Max Draw Down = -191
Profit factor = 1.94
Total trades = 95

成績自体はここまで向上します。ホントはレバ200倍にして50 x 3でこれをやりたかった。
この状態なら、2006年も例年の平均に沿って800p超えで勝ってくれる。

とまぁそんな訳で、この「1点買いシステム」はレバを―言うなれば資産効率を―高められる代わりに、資産曲線のノイズになってしまう、という感じです。

--

で、こういった状況を踏まえて、少しありがちな発想で考えました。
つまり、上記の1.2.の方法の間を取って「その時のマーケットに置いて、有力なシグナル上位2つでレバ50倍をシェアする」という方法を考えた。

これは、レバとおバカ具合を勘案した時、恐らく最もバランスがよいです

■有力な上位2つというシステム
【5年半合計】
TotalNet = 7292
Max Draw Down = -256
Profit factor = 2.18
Total trades = 781

【2006年のみ】
TotalNet = 546
Max Draw Down = -161
Profit factor = 1.67
Total trades = 81

2006年も問題なく勝ちます。それに、それぞれのトレードがレバ25倍ずつになるので、資産曲線がかなり安定的なのも魅力。
だから、本来ならこれで決まりってなるとこだけど、それじゃー終われない。大事な事を一つ忘れている。このブログが5万円ってことである。

そう、やはりこの事実は外せない。確かに、安定さは精神的負担を考えたら大きな魅力ではある。だけど、正直5万円なんて別に全滅したって大してダメージにならない。
…そう、元々そこんとこの破産確立を蔑ろにする代わりに破壊的な瞬発力を得られれば、投資する期間さえ分散してやれば、トータルで戦えるだろって発想でやるのがこのブログだったんだ。

--

という訳で、やっぱり元の1点買いで行く事に決定。それに、なんだかんだ言って、「その時有力なシグナル1つに絞る」という部分が、過去データにカーブフィットしてるとは思えない気がしてきたってのもあります。なんせこれ、過去のデータなんて見もしないで発想した仕組みで、パラメータも何も無いので、バックテストでいい値を採用したわけでもなし、そういうよくあるパターンとも無縁。冷静に考えてみれば、ひょっとしたら2006年は単に運が悪かっただけかも知れない。それに、こんだけ調子悪くてもまだ一応2006年プラスなんだから、何よりめんどくさいしまぁこのままでいいや、と。

とりあえず3年試して、それでもこの1点買いが3年連続でイマイチだったら、その時変えます。ってくらいでいいかなーと。やはりシストレはそのくらいのんびりで行かないと。
もしホントに資産が増えたりしたら2点買いシステムに移行しますけども。


« 業者選びと、システムエントリー部の結論 1 | メイン | 追加入金もありかな、と »

posted at 2006年07月04日 14:40

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://kasege.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/65