フルレバ50倍でFXシステムトレード。

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■ 滑らなくても、スリッページ（と似たようなこと）は起きる。

スリッページの定義を拡大しておきます。

この言葉、本来は「発注したレートからズレた値で成立する」という感じの意味合いですけど、
これを、事実により基いて 「発注したレートより遅れる」 と解釈しときます。
つまり発注から成立までの、時間的な遅れがスリッページとして現れると思っておきます。
すると、スリッページというのはタイムラグのようなもんだなーと捉えられます。
こういう感覚的な捉え方って大事なんで、今回もそう捉えときます。

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で、そういう「時間的な遅れ」ってのが悪因なんだなーと思うと、
そういや他にも、時間的な遅れが発生してる部分があるじゃないかーと気づきますね。
具体的には、【自分が注文を出したいと思ってから、実際に発注に至るまで】 の部分です。
マウスでポチポチクリックする時間のコトです。
そのポチポチしてる間だって、モタつけばレート変わっちゃうわけで、それってほとんどスリッページのようなものだと思うわけです。

…つまり本来、スリッページってのは「注文してから、成立するまでの時間のレート差」を指すけど
これって、もうちょっと拡大して考えると
「注文を出したいと自分が考えてから、実際にマウス動かして注文出すまでの時間のレート差」だって殆どおなじコトじゃんね、って思うということです。

なので、今回はそこまで含めて「スリッページ」としときます。
これは、あくまでこのブログでしか通じない定義ですけど、この方が視野が広がるかと思うので。

■ スリッページは、「とにかく時間短縮」

成行のレートを有利にする事を考えてみます。

上で散々書いたので、「時間的な遅れ」というのがキーだと分かるわけですけど、
それって逆に言えば、【時間的に早ければ、それだけ改善する】というコトだと言えそうです。
時間短縮です。

■ 時間を、「短く」する

これは、シストレに限らず裁量でもそうですけど（というか、裁量こそ重要ですけど）
成行は、【発注をなるべく短時間にする】とそれだけ有利になります。
すごく当たり前ですが、大事なことです。
シストレなら一瞬で注文出せますけど、手動ならその辺りよく追求してみてもいいと思います。

具体的に書くと、たとえば裁量トレードの注文の過程では
「クリックの代わりにEnterキーで済む場面」があるのなら、Enterキーの方が慣れれば早いです。
FXCMなどが確かそうですね（※FXTSが最近VerUpしたそうなので今がどうか知りませんが）
あと、CMS、FXAなどのVT系だって、成行は右クリックからする方法をやめて、
チャート左上にクオートを表示するモードにしておけば、Bid, Askのクリック直後にEnterで注文入るわけです。
そういうプラットフォームの機能で、知らない機能・手順がないかをチェックするのだって重要です。

自分が裁量やってた頃は、右手マウス、左手Enterキーが基本ポジションでした。
これなら、クリックだけで注文しようとしたとき、急いで1.2秒くらいかかるようなコトが
慣れれば0.2秒で済みます。…段違いです。

これって、しょうもないように思えて、実はけっこう重要なことです。
というか、しょうもない事こそ、徹底して改善すると、じわじわと効いて来るものです。
これは「7万→260万」の時も、ヒシヒシと感じたことです。

■ 時間を、「早く」する

短くするのではなく、時間そのものを早くします。
といっても大したことじゃなくて、「更新の早いTick」を使うという事ですね。
ただ、さっきと似てるようで、全然違います。
さきほどの考えだと、結局、「注文したい」と思ってからの時間を短縮するだけですが
こちらの考えだと、「注文したい」と思う瞬間自体を、時間的に早い時間にするわけです。
ある種の、未来予知状態です。

ただまぁ、これはグレーゾーンに近いコトです。
FXCM系でやったら3日と持たずにブラックリスト入りします。
というか、業者に迷惑が掛かるので、オススメできませんし、
最近は、大手なら殆ど対策がとられてるから無意味とも言えます。

ただ、これを理解しておくと
早く安定したTickデータというのは、指値よりも成行で役立つ、というのがはっきり分かりますね。
逆に言えば、指値で済むならTickの早さはそこまで神経質にならなくて言い訳で、
データソースにお金を掛けなくて済むのも利点になります。

■ 業者の特性を見極める

こういう情報の公開は、嫌がる業者も多いし、世の中の玄人さんに叱られそうなのであんまり書きませんが

・滑らず注文が入るような（入りやすい）タイミング
・ポジションサイズと滑り具合との関係

などですかね。
注意深く観察すると、見えてくるコトもあるかと思います。
で、それを応用するアイデアがあれば、普通に注文するよりも滑りにくく発注する事も可能かも知れません。
が、その辺はグレーゾーンなので、すべて自己責任で。
業者が「それは悪だ」と言えば悪です。すべての判断基準は業者側です。
（※個人的にはそういう所で、ホントは業者側に責任があるのに顧客を責める業者はあんまり信用しませんが）
（※といっても、業者に迷惑掛けるのもよくないとは思います）

■ 他に、改善できそうなことは…

その他、時間的な部分で改善するとしたら

・より速いネット回線
・より業者サーバーに物理的に近いネット環境

ぐらいしか今のところ思いつきませんでした。
でも、これは費用対効果が不明朗だったり現実的ではない（特に後者）なので、
成行のレートを改善できる点があるとしたら、上述の3点かなと思います。

■ 成行のまとめ

成行のレートの改善は、「時間の遅れ」がキーワードになってくると思います。
時間に関ることをあれこれ考えていると、何か思いつくかも知れません。

ただ、そうはいっても所詮たんなる発注方法の一つ。
微々たるものです。
でも、たとえばスプレッドが1pips狭くなるだけで大喜びするデイトレーダー（自分含む）にとっては
大きい要素かなと思います。

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なんかまた長くなっちゃったので、指値は次回にします。
…や、そんな大したオチなんて無いんですけども。
あとは、両方のまとめと今後の方針でも書いて、この話題も一段落させようかと思います。。