2007年11月18日
CandleStickEditor Ver.0.06!(のbeta版)
待望の夏時間対応を果たしました。
その他にも、変則時間足の作成など要望のあった機能を追加しバグも修正しました。
ただ今回、機能が増えた&抜本から処理を見直したという事で
一人での動作検証に厳しいものを感じたので
まず一旦、beta版としてUpしたいと思います。
【ダウンロード 】
CandleStickEditor v.0.06 beta 2 ※ 11/22 beta2に修正済み
テストにご協力頂ける方は是非、新機能やその他諸々確認やご報告など頂ければ
開発者としては非情に助かります。
テストはちょっと…という方も、現状のbeta版は普通に使える(はず)ですので
今後はこちらを使って頂ければと思います。
もうしばらく自分でも様子を見て、大丈夫そうであれば正式版として公開したいと思います。
それでは以下、新機能について―。
※ 以下、正式なリリースではないので、変更点のみ説明していきます
※ 基本的な使い方は1分足から色んな時間足を作るアプリ ver 0.05 !を参照
【新機能】-------------------------------------------------------------------------------------
○ 夏時間を自由に設定できるようにした-------------------------------------------------------------
見た方が早いと思うので先に図を載せておきます。
言葉で説明すると
1.通常画面の下部にある「特定の期間のみTimeZoneをずらす」ボタンを押す
2.現れた画面の「夏時間の設定を有効にする」にチェックを入れる
3.下側の欄3つにそれぞれ「開始日時」・「終了日時」・「ずらす量」を入れ、「登録」ボタンを押す
4.好きなだけ登録したら「保存」をクリック
以上でOKです。
あとは、今まで通り元の画面で「実行」ボタンを押せば
先ほどの画面で指定した期間、指定した量だけTimeZoneがずれます。
これでようやく、日本時間に完全に合わせる事もできるようになった(はず)。
自由度高くしておいたので、やろうと思えばもっと変な使い方もあるかも知れません。
ちなみに、Forexiteが2007年から米国冬時間に追随しなくなった件に対応するには
以下の設定でOK(のはず)です。
※ Forexiteのデータは2007年の4/1~10/28まで夏時間が適用されているので、今年拡張した分だけを夏時間にすればいい
ちなみに、夏時間の拡大に対応しなかったのは10月分だけかと思ってましたが
どうも、3月の方も対応してなかったようです。
ちょうどバタバタしてた時期なので、確認逃してました。。
(3月の方は、しっかり比較できるファイルが手元になかったので、他の方にも確認いただきたい所だったりします。確認頂けた方は、是非コメント欄にご一報を)
しかしこれはちょっと確定的か…
今後、Forexiteは「旧・米国夏時間」でやっていく可能性が高そうです。
まぁ、忘れた頃に気付いたら対応してた…なんてオチもありそうですが。
○ 変則時間足に対応----------------------------------------------------------------------
普通、5分足といったら『5分→5分→5分→…』と延々と5分区切りなわけですが
これを、自由に(変則的に)組み合わせられるようにしました。
やり方は簡単で、今まで「5」などと入れていた時間を指定する欄に
たとえば「+7+8」と入れれば、7分足と8分足が交互に作られる、変則足が作れます。
あと、マイナスを組み合わせて「+7+8-5」などとすれば
『7分足→8分足→5分間休み(マーケットクローズ状態)』
と、マーケットの休止状態も作れます。
あと、掛け算「*」を使用すれば
「+5+5+5」と書かなくても「+5*3」で済ませられます。
(ただし、数学的に処理してる訳ではないので括弧は使わないで下さい。+, -, * の3つの組み合わせで指定して下さい)
ちなみにこの機能、『こんなの何に使うんだ!?』と思われる方も居るかも知れませんが
たとえば、『-600+5*168』などとすれば
ウェリントン・アジア・欧州序盤をすっ飛ばして、
ロンドン~NY市場のみの5分足が得られます。
つまり、FXでも株式のようなギャッププレイが出来るようになります。
また、24時間を以下のような『FXトレーダーの感覚的な分類』によって時間足を作り分ける事ができます。
EST 17:00 - EST 19:00 ウェリントン
EST 19:00 - EST 01:00 東京
EST 01:00 - EST 04:00 チューリッヒ
EST 04:00 - EST 08:00 ロンドン
EST 08:00 - EST 11:00 NY 前半
EST 11:00 - EST 17:00 NY 後半
※ こうしたい場合、『+120+360+180+240+180+360』と指定。
これによって、それぞれの時間帯の括りや細かさを自由に設定する事で
インディケーター・オシレーターといったテクニカルな指標に与える影響力・力関係を
"それぞれの市場の特性に合わせて変えられる"ので
『裁量トレードの感覚をシステムに反映させる』だとか、『ファンダメンタルなニュアンスを含んだシステム』といった事が
より自然と出来る可能性があります。
ひょっとすると、こんなマニアックな機能を持ったソフトは世界でもこのソフトだけかも知れない(未確認)なので
もし上手く活用できたら、過去に類を見ない、ユニークなシステムが誕生するかも知れません。
(どうなるかは分かりません。何分前例を聞かないので。でも可能性は未知数)
あとの使い道としては、例えば15分足が好きな人で
「この細かさを2倍にしたい! でも割り切れない!!」という場合
「+7+8」と設定して、擬似的に7分足と8分足を交互に作って対処、
とかも可能ではあります。
使い方は自由なので、いろいろ遊んで見るのもいいかも知れません。
一見重要じゃなさそうな時間帯だけ抜き出してチャート見てみるとかでも、思わぬことを発見したりするかも知れません。
決まった時間足に慣れきった身には、コレ結構新鮮です。
ちなみに、上の例では17:00を変則区切りのスタートラインとして話を進めましたが
これは、ソフトの『基準区切り時刻』の欄で設定したものに準じます。
17:00以外の基準にしたい場合は、ここを変更して下さい。
※ カンマ 「,」 で区切れば今まで通り、一度に複数の時間足を作成します。
例えば「+7+8, 5」 とすれば、7分と8分の変則時間足を1つ、5分足を1つで、計2つを作成します。
【修正点】----------------------------------------------------------------------
○ HighとLowの小数点桁数を維持するようにした
今まで、HighとLowに限り1.2300 などは 1.23 としてました。0の部分を丸め込んだ形です。
数学的にはこれで問題なかった訳ですが
データを文字列型で扱いたい人の為 & 見た目の向上のため、小数点桁数を維持するようにしました。
ちなみに、桁数がバラバラなファイルを登録しても全部統一して書きだすので
『桁数がバラバラで見にくいファイル』を見やすく統一する用途にも使えます。
○ 保存ファイル名が既に存在していた場合、ダイアログで確認する形式に変更。
今までは即・強制上書きだったので、確認する形式にしました。
○ 時間足が短い場合(特に3分未満)だと、元のファイルと同じ時間足で書き出そうとした時、時系列の判断が甘くなるバグを修正。
バグです。
開発言語のDelphiの標準機能を使うとこの辺甘いので、今回全て自前で管理するようにしました。
時間の管理はより厳密になった、と思います。
【オマケ】----------------------------------------------------------------------
○ 長時間の足の作成が大幅に高速化
処理を抜本的に見直した副産物。
夏時間を使用しなければ、60分足で3倍くらい速くなるかと。
かなり違います。
--
以上、変更点のあった箇所の説明でした。
なんか、機能が増えすぎて説明がまどろっこしい&難しそうなソフトになってしまいましたが
まぁ、触って一度理解してしまえばサクサク使えるかな…と思います。
でもホント今回、かなりマニアックで変態的な機能を付けたので
これを使って時間足というものを自由に、大胆にいじくって
面白いシステムの誕生に繋がればいいなぁと思います。
自分も最近、トレードシグナル公開の為に
システムを作りまくってるところ(もうすぐやっとシステム10個)なので
次のシステム制作には早速試してみようと思います。
(とりあえずやるとしたら、「NY市場だけ」とか、逆に「欧州序盤~ロンドン序盤だけ」とか、普通に「各市場ごとに4本ずつ足を作る」とかですかね。その辺を実際にやってみて、感想などもいずれまた書きたいです時間があれば。(時間があれば。。。))
--
ともあれ、一応beta版という事で、色々チェックして頂ける方、何かあれば報告頂けると非情に助かりますので
ぜひ色々チェック頂ければと思います。
あと、普通に使われる方も普通に使って(たぶん)大丈夫だと思いますので
使って頂ければと思います。
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posted at 2007年11月18日 20:10
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コメント
投稿者 otk : 2007年11月21日 12:47
ご意見ありがとうございます
> HighとLowのどっちが先にきたかフラグ
ブレイクアウト系で悩まされることが多い部分ですね
どういった形で実装すると使いやすいのかがちょっと分からないので
どう実装するか悩んでしまう所ではありますが
なかなか面白いフラグだと思いますので
少し検討してみようと思います
投稿者 kaoss : 2009年12月05日 15:41
こんにちは、ver0.06 beta版を使わせていただいています。
こんなソフトを待ってました!どきどきしながら実行ボタンを押したのですが「日付の区切り文字失敗しました」というエラーメッセージが出てきました、いったいこれはどういうことなのでしょうか?ぜひ、解決策をご教授ください。
投稿者 otk : 2009年12月13日 16:45
>> kaoss 様
CandleStickEditorの本体に
『書き出す時の日付の区切り文字』というのがあると思いますが
その欄をデータ元に合わせておくと、多分大丈夫だと思います。
初期設定では日付は『2009/12/05』という形を基準にしているので
もし今回加工したいデータ元が『2009-12-05』だったら
先ほどの欄を『/』→『-』に変更すれば大丈夫だと思います。
もし上手く行かない場合は、
加工したいヒストリカルデータを数行ここにコピペしてもらえると
具体的にお答えできると思います
投稿者 nn : 2007年11月18日 23:10
こんにちは、ver005使わせてもらってます。
便利なソフトを公開していただいて感謝しております
精力的に改良を続けていらっしゃるようなのでひとつ提案をもってきました
作成した足のHighとLowのどっちが先にきたかというフラグがあれば面白いのではないでしょうか
バックテストするときにそこらへんで悩んでる声をよく聞きますし